序章:社会の“見えにくい子どもたち”に光を当てる
私たちの社会には、普段の生活ではなかなか目に留まらない子どもたちがいます。
教室の片隅で、言葉が分からずにうつむいている子ども。休み時間も一人で過ごし、自分の気持ちを表現できずにいる子ども。
彼らは皆、日本に暮らす外国にルーツを持つ子どもたちです。彼らは周囲から見えにくい存在かもしれませんが、その心の中には不安や孤独、そして助けを求める声が潜んでいます。
私たちの社会には、普段の生活ではなかなか目に留まらない子どもたちがいます。
教室の片隅で、言葉が分からずにうつむいている子ども。休み時間も一人で過ごし、自分の気持ちを表現できずにいる子ども。
彼らは皆、日本に暮らす外国にルーツを持つ子どもたちです。彼らは周囲から見えにくい存在かもしれませんが、その心の中には不安や孤独、そして助けを求める声が潜んでいます。
世界には約196の国がありますが、そのうち約150カ国が「発展途上国」と分類されています。つまり、世界の国々の約7割が、経済発展が十分ではなく、社会インフラや教育、医療が整っていない状態にあるのです。
“支援の必要性【発展途上国】に寄付したい” の続きを読むSDGs(持続可能な開発目標)は、国連が2015年に掲げた2030年までの17の国際的な目標群で、各国が共同で取り組むべき課題を示しています。
その中で目標2「飢餓をゼロに」は、全世界から飢餓と栄養不良を根絶し、すべての人が健康な生活をできる未来を築くための指針です。この目標は『誰も取り残さない』というSDGsの基本理念のもとに設けられており、すべての人びとが栄養ある食事に安定的にアクセスできる社会を目指しています。
世界では今もなお現在進行形で紛争や迫害、自然災害によって家を追われた難民や国内避難民が急増しています。
最新のデータでは、なんと1億を超える人びとが自国を離れ、避難生活を余儀なくされています。このような人びとの命を守り、未来を支えるために活動しているのが、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)という団体です。
国境なき医師団(Médecins Sans Frontières: MSF)は、世界中の医療が届かない地域で人道的な医療支援を行う団体です。
紛争、自然災害、貧困により危機に瀕する人々に対し、独立・中立・公平な立場で活動を続けてきました。2023年、MSFは75以上の国で活動を展開し、主に紛争地域や自然災害被災地などで医療援助を行っています。