イエメン西部のある村。
朝になっても、家の中に朝食はありません。
母親は子どもにこう言います。
「今日はあとで、きっと何かあるよ」
けれどその「あとで」は、来ない日もあります。
空腹は特別な出来事ではなく、
我慢するもの、やり過ごすものとして、日常に組み込まれてしまっている のです。
イエメン西部のある村。
朝になっても、家の中に朝食はありません。
母親は子どもにこう言います。
「今日はあとで、きっと何かあるよ」
けれどその「あとで」は、来ない日もあります。
空腹は特別な出来事ではなく、
我慢するもの、やり過ごすものとして、日常に組み込まれてしまっている のです。
シリア北部。
朝日が差し込む廃校の前で、少年アリー(仮名)はじっとフェンスを見つめていました。
かつてここには、彼が毎朝かよっていた教室がありました。
友だちと笑い合った場所。新しい単語を覚えるたびにうれしくなった国語の授業。
しかし爆撃で校舎の一部は崩れ、その日の授業は永遠に失われました。
「また学校に戻れるよね?」
“【シリアの子どもたちの現状】内戦と難民生活で失われた「日常」とは?” の続きを読むアフガニスタン東部の小さな村。
朝の光のなかで、少女マリヤム(仮名)は教科書を胸に抱え、学校へ向かっていました。
読み書きができるようになったことで、
「いつか看護師になりたい」という夢を語るのが彼女の日課でした。
しかし、ある日突然、学校の門の前で彼女は立ち止まります。
「女の子はこれ以上、学校へ通うことはできません」
“アフガニスタンの子どもたちと女子教育問題——紛争と貧困の中で生きる女の子の「未来」とは?” の続きを読む朝いちばんの仕事は、水くみ。まだ薄暗い道を、片道40分。戻ってきたら弟の身支度を手伝い、洗濯、朝ごはん。学校は始まっているけれど、彼女にとって「教室」はいつも少し遠い。
——私たちが想像するよりもずっと多くの地域で、女の子の一日は、こうして始まっています。
依存症は現代社会が直面する深刻な健康問題の一つです。
アルコール、薬物、ギャンブルなど、様々な物質や行為に対する依存は、個人の健康と生活を脅かすだけでなく、家族や社会全体に広範囲な影響を与えています。