2024年8月時点
NPO法人国連WFP協会は、WFP国連世界食糧計画を支援する認定NPO法人で、日本におけるWFPの公式支援窓口です。
世界の飢餓と貧困の撲滅を目指し、情報発信や募金活動を通じて、日本社会からの貢献を促進しています。1999年に設立され、2005年に認定NPO法人として認可されました。寄付金控除の対象にもなり、企業や団体との連携を強化しながら支援の輪を広げています。
国連WFPは世界120以上の国と地域で、食料支援を通じて人々の命を守り、平和と安定の基盤を築く活動を行っています。
紛争、災害、気候変動などによって飢餓に苦しむ人々に、迅速で確実な食料支援を提供しており、その活動規模はトラック6,500台、船20隻、飛行機140機にも及びます。また、栄養価の高い学校給食の提供など、将来を担う子どもたちへの支援にも注力しています。
国連WFP協会は、これらの活動を日本国内で支援するため、募金活動やキャンペーンを通じて、飢餓ゼロを目指す取り組みを推進しています。特に、学校給食を通じて子どもたちに希望を届けるプロジェクトや、企業との協力によるチャリティーキャンペーンなど、多岐にわたる活動を展開しています。
「寄付をするなら」こんな人におすすめ!
- 世界の飢餓問題に関心がある方
世界中で飢餓に苦しむ人々のために、食料支援を通じて直接支援したい方。 - 子どもの未来を支えたい方
栄養不足で学習や成長に困難を抱える子どもたちに学校給食を提供し、彼らの未来を応援したいと考える方。 - 緊急支援に関わりたい方
紛争や自然災害による緊急事態に対応し、被災者に迅速に食料を届ける活動を支援したい方。 - 持続可能な社会の実現に貢献したい方
持続可能な開発目標(SDGs)の達成に貢献し、世界中のコミュニティが自立できるようサポートしたいと考える方。 - 企業として社会貢献を目指している方
自社の社会貢献活動の一環として、国際的な人道支援に参加し、CSRの取り組みを強化したい企業。 - 国際的な人道支援活動を応援したい方
国連機関と連携した信頼性の高い人道支援活動を支えたい方。 - 寄付金控除を受けたい方
認定NPO法人への寄付による税制優遇を受けながら、社会貢献をしたい方。
活動理念/ビジョン/ミッション
使命
国連WFPは、飢餓のない世界を目指して活動する国連の食料支援機関として飢餓とたたかっています。国連WFPは紛争や自然災害などの緊急時に食料支援を届けるとともに、途上国の地域社会と協力して栄養状態の改善と強い社会づくりに取り組んでいます。
国際社会が2030年までに飢餓を終わらせ、食料安全保障を実現し、栄養状態を改善すると約束しながら、世界の10人に1人がいまだに十分な食料を得られない状況で生活しています。食料支援および関連支援は、飢餓と貧困の連鎖を断ち切る闘いの中核を担っています。
飢餓との闘いに対する功績、紛争の影響を受けた地域における平和構築に対する貢献、飢餓が戦争や紛争の武器として利用されることを防ぐための原動力となる役割を果たしたとして、国連WFPは2020年にノーベル平和賞を受賞しました。
主な活動
法人国連WFP協会が支援するWFP国連世界食糧計画の主な活動は、以下の通りです。
1. 緊急食料支援
- 紛争や災害で困窮する人々への食料支援
紛争や自然災害などで食料を得ることができない人々に、迅速に食料を届ける緊急支援を行っています。特にアフガニスタンやイエメン、ウクライナなどの紛争地域での活動が重要です。 - 緊急時の物流支援
WFPはトラック、船、航空機などを使い、食料や医薬品などの物資を迅速に届けるための物流支援を行っています。
2. 学校給食プログラム
- 子どもたちへの栄養補給
発展途上国の学校で栄養価の高い給食を提供し、子どもたちが健康で成長できるよう支援しています。学校給食は、教育へのアクセスを向上させるとともに、子どもの栄養状態を改善する重要な役割を果たします。
3. 栄養支援
- 妊産婦・乳幼児への栄養改善プログラム
妊娠中や授乳期の母親、幼児を対象に、栄養強化食品を提供し、栄養不足による健康問題を予防します。特に発育に重要な最初の1000日間に重点を置いています。 - HIV/AIDS患者への食料支援
栄養不良に苦しむHIV/AIDS患者にも栄養補助食を提供し、治療と生活の質を向上させる支援を行っています。
4. 現金支援と食料バウチャー
- 現金支援プログラム
食料市場が機能している地域では、現金や食料バウチャーを配布し、受益者が必要な食料を自ら購入できるよう支援しています。これにより、地域経済の活性化にも貢献しています。
5. レジリエンス強化
- 地域コミュニティの自立支援
貧困地域での農業支援や、災害への備えとしてのインフラ整備を行い、持続可能な生活基盤の構築を支援しています。水源確保や農業技術の提供などを通じて、コミュニティのレジリエンス(復元力)を高める取り組みです。
6. 気候変動への対応
- 気候変動による影響の緩和
気候変動による自然災害の増加に対応し、被災者への食料支援や、災害リスク軽減プログラムを実施しています。また、持続可能な農業の推進により、気候変動の影響を受けやすいコミュニティの強靭性を高めています。
7. ジェンダー平等の推進
- 女性のエンパワーメント
食料支援を通じて女性の社会的地位の向上や、ジェンダー平等の実現を目指す取り組みも行っています。特に、女性がリーダーシップを発揮できるプログラムの提供や、栄養支援の促進に力を入れています。
国連WFP協会は、これらの活動を支えるために日本国内での募金活動や情報発信を行い、広く支援の輪を広げています。
その他情報
団体概要
国連WFPは、加盟国36カ国からなる「WFP執行理事会 」(WFP Executive Board)によって運営されています。
組織を率いるのは事務局長です。事務局長は、国連事務総長および国際連合食糧農業機関(FAO)事務局長の二人に共同任命されます。任期は5年と定められ、国連WFPの運営、プログラムやプロジェクト、その他の活動の実施を行います。2023年4月からはシンディ・マケイン氏が務めています。
国連WFPにはこのほか、1名の副事務局長と3名の事務局次長が任命されています。